第165回 隆太窯コンサート
2016年 10月5日(水) 午後6時半開演 於:隆太窯
『テレマン ~パリ四重奏曲~』
演奏: 寺神戸 亮 (バロック・ヴァイオリン)
上村かおり (ヴィオラ・ダ・ガンバ)
チョー・ソンヨン (チェンバロ)
前田りり子 (バロック・フルート)
~プログラム~
テレマン パリ四重奏曲
第1番 ニ長調
第2番 イ短調
・・・休憩・・・
第4番 ロ短調
第6番 ホ短調
『 あらゆる音楽様式に通じ、ヨーロッパ中にその名声が知れ渡っていたテレマンですが、生涯を通じて中・北部ドイツから出ることはありませんでした。 唯一の例外が、 音楽家仲間たちの招待によって実現した1737年のパリ旅行です。 テレマンがこの旅行のために書き下ろした四重奏曲は、パリのトップ・スターたちによって人気コンサートシリーズ「コンセール・スピリチュエル」で演奏され、拍手喝采を受けました。
ロココ趣味の真っ盛り、爛熟期のパリで56歳のテレマンが聴いた音楽は一体どんなものだったのでしょうか。ヴァイオリンのルクレール、フルートのブラヴェ、ガンバのフォルクレなど、当時人気の絶頂にあった奏者たちは、自らの芸術性や技術力のすべてを余すところなく表現できる作品を自ら製作して演奏し、観客はそれに熱狂的に答えました。 花の都パリでテレマンが体験した感動と興奮を、皆様と一緒に楽しめましたら幸いです。
(前田りり子 「りり子の部屋」より抜粋) 』